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社会人が中国に留学する場合、年齢は問題にならないという話を前のページでしました。ただし、一つ注意すべきことがあります。
図22は厚生労働省が調査した転職後の賃金の変化です。これを見ると、転職後の賃金が増える可能性は20代後半が最も高く、それ以降は徐々に下がっていくことがわかります。これだけを見ると、早めに留学して、若いうちに転職した方が良いように感じる人もいるでしょう。果たしてそうでしょうか?
この調査には一つの落とし穴があります。この調査の対象となっているのは「一般性社員」のみです。つまり、派遣社員や契約社員は含まれてないのです。
20代はまだ確固たる技術や知識がありません。正社員より派遣・契約社員のほうが収入が低いのは当然のこと。すべての転職者を対象に調査を行えば、恐らくまったく違った結果が出てくることでしょう。
もう一つ気をつけたいのは、「社歴の浅さが転職の障害になる」ということです。入社後すぐに会社を辞めて転職しようとすると、本人がどれだけ理由を並べても、転職先の採用者は「すぐにケツを割る忍耐力のない奴」、「あっという間に前の職場で不要になった使えない人材」としか見てくれません。
図23は同じく厚生労働省が調べた、転職する前の会社での勤務期間の統計です。2年以内に転職した人は全体の3分の1に過ぎません。それだけリスクがあるということです。
「石の上にも3年」といいます。中国留学後の転職を不利にしないためにも、大学卒業後は一つの会社で最低でも3年は勤め続け、そのあとで留学を検討した方が良いでしょう。中国は逃げませんから。
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